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文献概要
技術講座 生化学
“不確かさ”の概念と算出法
著者: 細萱茂実1
所属機関: 1山梨大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.645 - P.650
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従来,計測結果の信頼性の表現については,専門分野ごとに独自の方法が用いられ,混乱の原因となっていた.これら状況を受けて,国際標準化機構(International Standardization Organization,ISO)はじめ臨床化学・応用化学・応用物理など計測に関連する国際的な7機関の共同編集により,国際文書「計測における不確かさの表現のガイド(guide to the expression of uncertainty in measurement,GUM)」が発行された.この国際ルールは,主要な国際学術誌や研究会に導入されてきており,分析化学や計測学関連の国際機関においてワークショップも開催されている.また,臨床検査に関する国際標準化の推進母体であるISO/TC212「臨床検査と体外診断検査システム」においても,日常検査値の不確かさについて規格整備が進められており,今後不確かさの概念が広く普及していくであろう.
従来,計測結果の信頼性の表現については,専門分野ごとに独自の方法が用いられ,混乱の原因となっていた.これら状況を受けて,国際標準化機構(International Standardization Organization,ISO)はじめ臨床化学・応用化学・応用物理など計測に関連する国際的な7機関の共同編集により,国際文書「計測における不確かさの表現のガイド(guide to the expression of uncertainty in measurement,GUM)」が発行された.この国際ルールは,主要な国際学術誌や研究会に導入されてきており,分析化学や計測学関連の国際機関においてワークショップも開催されている.また,臨床検査に関する国際標準化の推進母体であるISO/TC212「臨床検査と体外診断検査システム」においても,日常検査値の不確かさについて規格整備が進められており,今後不確かさの概念が広く普及していくであろう.
参考文献
1) ISO TAG4:Guide to the expression of uncertainty in measurement (GUM). BIPM, IEC, IFCC, ISO, IUPAC, IUPAP, OIML,訂正版,1995
2) 今井秀孝(編集):計測の信頼性評価.日本規格協会,1996
3) 飯塚幸三(監修):計測における不確かさの表現のガイド.日本規格協会,1996
4) ISO 17511:In vitro diagnostic medical devices - Measurement of quantities in samples of biologi-cal origin - Metrological traceability of values assigned to calibrators and control materials.2003
5) ISO 18153:In vitro diagnostic medical devices - Measurement of quantities in samples of biological origin - Metrological traceability of assigned values for catalytic concentration of enzymes in calibrators and control materials.2003
6) 日本臨床化学会クオリティマネジメント専門委員会:キャリブレータおよびQA用試料の不確かさ評価方法(Ver.1.4).臨床化学 32:186-199,2003
7) 細萱茂実,桑克彦,濱崎直孝:臨床検査における測定の不確かさ・ケース別推定法.臨床化学 34:40-46,2005
8) 細萱茂実,尾崎由基男:日常検査値の不確かさの推定.生物試料分析 28:126-132,2005
9) 細萱茂実:測定結果の信頼性を表現するための新しい国際ルール―臨床検査における不確かさの評価法.日本臨床検査自動化学会会誌 30:647-653,2005
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