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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻7号

2006年07月発行

文献概要

連載 臨床医からの質問に答える

血漿FDP検査について質問された

著者: 菅野信子1 矢冨裕1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.662 - P.666

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 背景

 血中FDP(fibrin/fibrinogen degradation products,フィブリン/フィブリノゲン分解産物)の測定は,播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation,DIC)をはじめ各種血栓症,出血性疾患の病態把握に極めて重要で日常検査として広く普及している.

 これまでのFDP測定法は,抗ヒトフィブリノゲンポリクローナル抗体を用いた方法で,専用試験管で作製したフィブリノゲン除去血清を検体として用いる測定法(血清FDP)であった.近年,フィブリノゲンと交叉反応せず,各種のFDP分画と反応するモノクローナル抗体を用いた測定試薬が開発され,血漿検体による測定法(血漿FDP)が可能となった.

参考文献

1) 松野一彦:凝固・線溶の検査.三菱ウエルファーマ:2005
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4) VanDe Water L, Carr JM, Aronson D, et al:Analysis of elevated fibrin (ogen) degradation product levels in patients with liver disease. Blood 67:1468-1473,1986
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8) 窓岩清次,坂田洋一:線溶マーカー.医学のあゆみ 206:81-85:2003
9) 片桐尚子,猪瀬芳子,川合陽子:分子マーカーの標準化.病理レビュー 130:87-98,2004
10) 片桐尚子,川合陽子:血液疾患の検査3)DIC:検査と技術 33(増刊号):1086-1090,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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