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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻7号

2006年07月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

血液染色で用いられるフィールド染色とは?

著者: 後藤文彦1

所属機関: 1NTT東日本関東病院臨床検査部

ページ範囲:P.701 - P.702

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Vol.33 No.9,〈検査じょうほう室〉「その血小板値大丈夫ですか?」に出てくる“フィールド染色”の術式・手順と実施上のポイント,特徴を教えてください.また,ライト-ギムザ染色(Wright-Giemsa stain)染色と比較してどうでしょうか.(尼崎市 M.I.生)

 本文で紹介したように当院検査室では,採血の不備やEDTA(ethylenediamine-N,N,N',N'-tetraacetic acid)による血小板凝集などの偽性血小板減少の見逃し防止のため,初診時の血小板数が10万/μl以下,また前回値に比較して血小板数が50%程度の減少がみられた場合には目視法での確認を行い,特に至急検体での血小板数の報告をしています.その際に,ご質問のフィールド染色(武藤化学)で迅速に染色を行い血小板凝集の有無や,また巨大血小板,破砕赤血球など誤差要因の有無の確認を行っています.

 以下,フィールド染色(Field stain)について解説します.

参考文献

1) 金井泉,金井正光:第4章,Ⅲ . 血液形態検査.臨床検査法提要,改定第31版.金原出版,pp287-289,1998
2) 亀井喜恵子:普通染色(ギムザ・ロマノフスキー染色)の実際,血球カラーアトラス.武藤化学(株),pp77-84,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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