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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻8号

2006年08月発行

文献概要

技術講座 血液

採血技術

著者: 大西宏明1

所属機関: 1杏林大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.729 - P.734

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新しい知見

 採血用具についての公的規制:近年,採血による合併症,特に感染症の防止を目的として,採血用具に対する厚生労働省などによる公的な規制が強まっている.2004年の採血管の内部滅菌の義務化に続いて,2005年1月にはホルダーの単回使用(使い捨て)が事実上義務化されている.また,同年3月には採血管がJIS規格化され,今のところ強制力はないものの,採血管の色の欧米規格との統一が打ち出された.さらに最近では,自己血糖測定用の穿刺器具を介したB型肝炎の発症例の報告を受けて,2006年3月に針の周辺部分がディスポーザブルでないタイプの血糖測定用穿刺器具については,複数の患者間で共用しないことを徹底するよう通知がなされた.採血業務に携わるものは,これらの新たな通知についての情報を迅速に収集し,これを遵守するよう努めるべきである.

参考文献

1) 日本臨床検査標準協議会(編):標準採血法ガイドライン第1版(GP4-T).学術広告社,2004
2) Katz L, Johnson DL, Neufeld PD, et al:Evacuated blood-collection tubes - the backflow hazard. CMA Journal 113:208-213,1975

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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