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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻8号

2006年08月発行

文献概要

検査じょうほう室 微生物 ステップアップに生かす微生物の知識

検査室のバイオセーフティ その1

著者: 後藤美江子1

所属機関: 1東京大学医科学研究所先端医療センター感染症分野

ページ範囲:P.772 - P.775

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 はじめに

 内外のバイオテロ危機や先頃のSARS(severe acute respiratory syndrome,重症急性呼吸器症候群)をはじめ種々の感染症の猛威が社会を震撼させているなか,未知のさまざまな検体が集まり,多くの患者様と接触する機会の多い臨床検査の現場では感染予防対策の構築の立ち遅れが目立ち,多くの方々が種々の職場環境で不安を抱きながら日常の臨床検査業務に携わっているのが現状である.

 本稿では検査従事者が自らバイオセーフティを考えるうえで一助となるように日常検査業務のなかで必要なバイオハザード(biohazard,生物災害,病原体がヒトに及ぼす危険性)対策とバイオセーフティ(biosafety,生物災害安全対策,危険回避の整備)の構築の基本を考察し,検査環境の改善の道へとつなげたい.

参考文献

1) 国立感染症研究所(編):病原体等安全管理規定.1997
2) CDC:http://www.cdc.gov/od/ohs/biosfty/bmbl4/bmbl4toc.htm
3) CDC:Guideline for hand hygiene in health-care setting. MMWR 51(RR-16):337-425,2002
4) WHO:検査室バイオセイフティーマニュアル改定,第2版 http://www.who.int/csr/resources/publications/biosafety/Labbiosafety.pdf
5) 日本臨床微生物学会:http://www.jscm.org/manual/index.html
6) 日本結核病学会抗酸菌検査法委員会:新結核菌検査指針2000,財団法人結核予防会,2000
7) 後藤美江子:検査室における結核感染と予防.臨床と微生物 28:329-336,2001
8) 藤田直久:検査室での感染対策.検査と技術 25:1173-1176,1997
9) 藤田直久:臨床検査部職員への教育,INFECTION CONTROL 7:138-142,1998
10) CDC:http://www.cdc.gov/
11) 国立感染症研究所:http://www.nih.go.jp/niid/index.html
12) 藤田直久:針刺し事故対処法―血液・体液曝露時の対応.Medical Practice 18:606-610,2001
13) 日本臨床衛生検査技師会(編):臨床検査患者安全対策PSAマニュアル.医学検査 53:175-220,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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