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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻8号

2006年08月発行

文献概要

けんさアラカルト

POCT・1―HbA1c

著者: 三宅紀子1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学講座

ページ範囲:P.785 - P.785

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 POCTとは

 Point-of-care testing(POCT)は「診療・看護などの医療現場での臨床検査」を意味し,POCTに対応する機器・診断薬が開発され,迅速性と精度の高さとを兼ね備えた検査方法です.POCT機器は主に診療所,外来診療・救急診療の場で活用されています.一方,典型的な臨床検査体制では検査技師がPOCT機器に接する機会が少なく,診療の場でのPOCTの位置づけすら理解されていないのではないでしょうか.さらの大型分析機と比較しPOCT機器を軽視する傾向すらあるかもしれません.あまりにもコンパクトで,使用に専門的検査知識が必要でないこともあり,POCT機器に対する関心も薄いのではないでしょうか.「POCTは簡便な検査であるが結果の信頼性については疑問がある」と認識されているように思われます.しかし,アメリカなど複数の国ではPOCTに関する指針を臨床検査改善規約(Clinical Laboratory Improvement Amandments,CLIA)に沿うことが必須とされ,POCT機器の多くはこの条件を満たしています.わが国でも2004年にPOCTガイドラインが示され,POCTの位置づけが急がれています.

 臨床検査部とPOCT

 臨床検査部とPOCTとのかかわりは病棟で心電図を実施するのと同様なケースが考えられます.POCT機器を病棟や必要とされる外来に持ち込み,迅速に対応することが可能となります.また,POCTには機器を必要としないイムノクロマトグラフィーなども含まれます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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