検査と技術34巻8号

2006年08月発行

けんさ質問箱Q＆A

腹部超音波検査での皮下脂肪厚測定のポイントは？

著者： 朝井均¹ 中村滋²

所属機関： ¹大阪教育大学保健センター ²長吉総合病院臨床検査科

ページ範囲：P.793 - P.795

文献概要

人間ドック健診で腹部超音波検査を行うとき，「皮下脂肪計測も」という要望が出されました．計測のポイント，他の指標との比較，また判定基準とその評価法とを教えてください．(東京都　M.A.生)

　最近，内臓脂肪型肥満を基盤とするメタボリックシンドロームの概念が定められ，特に中高年齢層における肥満が注目されています．したがって，人間ドックなどにおいても「皮下脂肪計測も」という要望が望まれるのも，至極当然の成り行きでしょう．

参考文献

1）　中村滋，浦田友子，朝井均，他：超音波断層法による腹部皮下組織層の計測．日超医論文集　45：383，1984

2）　朝井均：皮脂厚からみた体格―超音波断層法による腹部皮下組織層の計測を中心に．臨床栄養　69：660，1986

3）　浦田友子，中村滋，朝井均，他：USによる内臓脂肪測定の意義．日超医論文集　57：501，1990

4）　藤山幸子，横谷利子，大槻真弓，他：超音波断層法を用いた腹部皮下脂肪の計測について．衛生検査　39：761，1990

5）　富沢昌弘，蔵本裕一，富沢青子，他：超音波検査による内臓脂肪の量的評価．日超医論文集　63：625，1993

6）　田所直子：腹部超音波法による内臓脂肪型肥満の診断．日本臨牀　61(増6)：374，2003

7）　中村滋，中西美紀，朝井均，他：超音波断層法による腸間膜の観察(1)・(2)．超音波医学　31：270，2003

8）　朝井均(監)・中村滋(著)：エコ蔵じいさんの楽しい腹部超音波診断，改定2版．金芳堂，2004