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遺伝子検査の将来展望
著者: 横田浩充1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.830 - P.830
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現在,実施されている遺伝子検査を大別すると以下の三つになる.(1)細菌・ウィルスなどの病原体を対象とする病原微生物遺伝子検査.(2)造血器・固形腫瘍などの後天的に生じた病変部細胞の遺伝子変異・発現を調べるヒト体細胞遺伝子検査.(3)生涯変化せず次世代に受け継がれる個人の生命情報を解析するヒト遺伝子検査.ヒト遺伝子検査には,①遺伝性疾患の診断,②家族性腫瘍の診断,③生活習慣病に罹患しやすいかの診断,④薬剤応答性や個人の体質診断にかかわる検査などがある.ヒト遺伝子検査は,倫理指針を考慮しながらも将来の遺伝子検査として,最も普及するものと期待される.
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