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急性骨髄性白血病 FAB分類 M6
著者: 寺島道子1 東克巳1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.836 - P.836
文献購入ページに移動 今回は,FAB分類(French-American-British classification)のM6(acute erythroleukemia)を取り上げた.FAB分類のM6はWHO分類では骨髄系悪性新生物分類のうちacute myeloid not otherwise categorizedのacute erythroid leukemiaのerythroleukemiaとなる.
FAB分類のM6は,骨髄中の赤芽球系細胞が全骨髄有核細胞から非造血細胞(リンパ球,形質細胞,肥満細胞,マクロファージ)を除外したANC(all nucleated bone marrow cells)の50%以上を占め,骨髄中の芽球〔typeⅠおよびtypeⅡ:少数のアズール顆粒(azurophilic granule)やアウエル小体(Auer body)を認める〕がANCから赤芽球を除外したNEC(nonerythroid cell:bone marrow cells excluding erythblasts)の30%以上を占める.WHO分類では骨髄中の芽球はNECの20%以上を占めるとされている.また末梢血では白赤芽球症(leukoerythroblastosis)を呈し,骨髄では巨赤芽球様細胞や多核の細胞など異型性の強い赤芽球が見られるのが特徴である.
FAB分類のM6は,骨髄中の赤芽球系細胞が全骨髄有核細胞から非造血細胞(リンパ球,形質細胞,肥満細胞,マクロファージ)を除外したANC(all nucleated bone marrow cells)の50%以上を占め,骨髄中の芽球〔typeⅠおよびtypeⅡ:少数のアズール顆粒(azurophilic granule)やアウエル小体(Auer body)を認める〕がANCから赤芽球を除外したNEC(nonerythroid cell:bone marrow cells excluding erythblasts)の30%以上を占める.WHO分類では骨髄中の芽球はNECの20%以上を占めるとされている.また末梢血では白赤芽球症(leukoerythroblastosis)を呈し,骨髄では巨赤芽球様細胞や多核の細胞など異型性の強い赤芽球が見られるのが特徴である.
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