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自動血球計数装置を用いたCAPD排液中の細胞数の算定と分類
著者: 加藤多紀子1 盛田俊介2
所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院臨床検査部 2東邦大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.841 - P.841
文献購入ページに移動従来,CAPD排液中の細胞数算定と分類はCSFと同様に自動血球計数装置では測定が困難であったが,ADVIA120に装備されたCSFモードによるCSF中の細胞数算定については既に良好な結果が報告されている1).本装置のCSFモードはフローサイトメトリーを測定原理とし血球に2方向からレーザー光を照射してその散乱光の低・高角度シグナルを二次元座標にマッピングし算定・分類を行っている.この散乱光の強弱,方向は細胞固有の大きさと顆粒や核構造により異なるため,細胞を分類・鑑定することができる.このモードは全血球計数(complete blood count,CBC)モードと異なり,前処理としてCSF試薬と検体とを等量混合した後4分間室温に放置して細胞の固定と球状化を行う操作が必要であるが,その後はただちに測定が可能であるため迅速な測定の妨げにはならない.
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