icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻9号

2006年09月発行

ラボクイズ

8月号の解答と解説

著者: 喜舎場智之1

所属機関: 1阪南中央病院検査科

ページ範囲:P.843 - P.843

文献概要

【問題1】 解答:①プール熱

解説:プール熱(咽頭結膜熱):病原体はアデノウイルスで世界的に分布する.感染経路は通常,飛沫感染である.学童期のプール(経口感染)を介して流行することがあり,プール熱と呼ばれている.潜伏期間は5~7日,症状は発熱,頭痛,咽頭痛,結膜充血,眼脂,流涙など.

 マラリア:病原体はマラリア原虫で熱帯熱マラリア,三日熱マラリア,卵形マラリア,四日熱マラリアの四種類がある.分布はサハラ以南アフリカ,インド亜大陸,東南アジア,オセアニア,中南米で,感染経路はハマダラカの刺咬以外に輸血,針刺し事故,母児感染も稀にある.潜伏期間は1~3週間で症状は発熱,悪寒,全身倦怠感,重症例では脳症,肺水腫,貧血,急性腎不全などを起こす.

参考文献

1) 倉田毅(編):感染症の診断・治療ガイドライン2004.日本医師会雑誌(臨時増刊号) 132(12):88-91,94-97,148-151,164-169,228-229,2004
2) 湯浅肇,井手満:消化管エコーの診かた・考えかた.医学書院,pp68-86,1998
3) 河合忠,橋本信也(編):日本医師会雑誌臨時増刊号.臨床検査のABC.日本医師会,p306,1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら