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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻9号

2006年09月発行

文献概要

連載 臨床医からの質問に答える

心筋マーカーの使い分けと採血のタイミングは?

著者: 白岩新一1

所属機関: 1埼玉県立循環器・呼吸器センター検査技術部

ページ範囲:P.844 - P.847

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 背景

 心筋梗塞症状は心電図,心筋マーカー,心臓超音波検査などで診断し,早期治療を行うことが重要である.

 心筋マーカーとして用いられる代表的なものは心筋細胞質内に存在し逸脱酵素として測定されるCK,CK-MB,AST(GOT),LDと同じく心筋細胞質内に低分子蛋白として存在するミオグロビン,心臓型脂肪酸結合蛋白(heart type fatty acid binding protein,H-FABP),心筋構造蛋白として筋原線維などに存在するトロポニンTおよびI,ミオシン軽鎖がある.

参考文献

1) 小川聡,井上博(編):標準循環器病学.医学書院,pp91-93,pp268-269,2005
2) 清野精彦,緒方憲一,福島正人:心筋傷害と生化学マーカー.清野精彦(編著):心筋傷害と心筋/血管マーカー 心筋梗塞再定義(ESC/ACC)に基づく迅速生化学診断.メジカルビュー社,pp4-8,2002
3) 田中孝生,北浦泰:心臓型脂肪酸結合蛋白 HFABP(定量).清野精彦(編著):心筋傷害と心筋/血管マーカー 心筋梗塞再定義(ESC/ACC)に基づく迅速生化学診断.メジカルビュー社,pp80-86,2002
4) 清野精彦,緒方憲一,渡辺利夫,他:Rapid H-FABP Test:心臓型脂肪酸結合蛋白全血迅速診断法.清野精彦(編著):心筋傷害と心筋/血管マーカー 心筋梗塞再定義(ESC/ACC)に基づく迅速生化学診断.メジカルビュー社,pp88-93,2002
5) 清野精彦,富田喜文,星野公彦:心筋トロポニンT定量.清野精彦(編著):心筋傷害と心筋/血管マーカー心筋梗塞再定義(ESC/ACC)に基づく迅速生化学診断.メジカルビュー社,pp94-106,2002
6) 高木康,福島正人,清野精彦:虚血性心疾患の検体検査 1 . 急性冠症候群の血液検査.メディカルテクノロジー 32:1442-1451,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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