文献詳細
検査じょうほう室 微生物
文献概要
はじめに
現在,病院検査室や検査センターで行われている細菌検査には多くの問題点がある.最大の問題点は,細菌検査が本来目標とした「感染症診断に役立つ情報」とはおよそほど遠い検査成績を,長年に渡り報告し続けてきた点にある.それでは臨床医が求める「感染症診断に役立つ情報」を提供するために,われわれは今何をしなければならないのだろうか?
最初に為すべきは,あらゆる感染症に対応する検査室とするために「細菌検査」を「感染症検査」に改名し,次に従来の感染症検査法の見直し,すなわち,これまで行ってきた感染症検査法の何が,感染症診断や治療方針の決定および医療収益に役立ってきたのか再評価し,贅肉を削ぎ落とし感染症検査を根底から再構築する必要がある.
現在,病院検査室や検査センターで行われている細菌検査には多くの問題点がある.最大の問題点は,細菌検査が本来目標とした「感染症診断に役立つ情報」とはおよそほど遠い検査成績を,長年に渡り報告し続けてきた点にある.それでは臨床医が求める「感染症診断に役立つ情報」を提供するために,われわれは今何をしなければならないのだろうか?
最初に為すべきは,あらゆる感染症に対応する検査室とするために「細菌検査」を「感染症検査」に改名し,次に従来の感染症検査法の見直し,すなわち,これまで行ってきた感染症検査法の何が,感染症診断や治療方針の決定および医療収益に役立ってきたのか再評価し,贅肉を削ぎ落とし感染症検査を根底から再構築する必要がある.
参考文献
1) 相原雅典(著),菅野治重,川上小夜子(監):感染症診断に必要な微生物検査,第1版.ライフサイエンス,2003
2) Marik PE:Aspiration pneumonitis and aspiration pneumonia. N Engl J Med 344:665-671,2001
3) 澤木政好,三上理一郎,三笠桂一,他:慢性下気道感染症における複数菌感染の実態に関する経気管吸引法による研究.感染症誌 58:469-476,1984
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