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文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻9号

2006年09月発行

文献概要

どうする?パニック値 血液

11.FDP高値

著者: 松尾収二1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.878 - P.879

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 FDP(fibrinogen/fibrin degradation products,フィブリノゲン/フィブリン分解産物)は主にプラスミンによってフィブリノゲンやフィブリンが分解された産物の総称であり,種々の分画が存在する.例えば一次線溶(フィブリノゲンの分解)では,フィブリノゲンは最終分解産物のD分画やE分画以外に,途中のX分画やY分画も存在する.また二次線溶(フィブリンの分解)では最終分解産物のDD/E分画以外に,途中のYD/DY,YY/DXD分画も存在する.

 FDPは凝固系や線溶系の亢進状態を把握するために用いられる.具体的には播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation,DIC)などの血栓性疾患の診断と治療のモニター,線溶療法のモニターとして用いられる.すなわちFDPのパニック値の設定とその速報は臨床的に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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