icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術34巻9号

2006年09月発行

復習のページ

動脈血と静脈血との違いと使い分け

著者: 福田篤久1

所属機関: 1大阪府立泉州救命救急センター検査室

ページ範囲:P.882 - P.883

文献概要

[よくある質問]

 近年,われわれが勤務する救命救急センターにも,“より現場に近い経験を積む”という目的で,学生さんが研修に来られることが多くなった.といっても,将来,検査技師になることを目標とされているのではなく,救急救命士として救急車に乗務することを目標とされている方々である.筆者は,これらの方々に“緊急検査”について講義するのだが,そこでよく出る質問が「(緊急)検査に使用する血液は,動脈血と静脈血のどちらがよいのですか?」である.

 今回この質問に対する回答を筆者なりに過去の経験と知識とをふまえて述べることにする.

参考文献

1) 福田篤久,石田浩美,久保田芽里,他:「EBMに基づいた緊急時に必要な検査とその看護」―血液検査:動脈血液検査(血液ガス分析).Emergency Nursing 16(新春増刊):59-70,2003
2) 石田浩美,福田篤久:動脈血中ケトン体比(AKBR)における血糖値(血糖値がAKBRを左右する).Emergency Nursing 12:155-159,1999
3) 小島義忠,福田篤久:細菌検査の提出方法.Emergency Nursing 11:979-986,1998
4) 堀井俊伸:血液培養検査と尿培養検査の適切な進め方.Medical Postgraduates 43:154-157,2005
5) 福田篤久,小島義忠,久保田芽里,他:動脈ライン採血の凝固検査に及ぼす影響―脱血量と検査値の評価.Emergency Nursing 11:404-409,1998
6) 福田篤久,石田浩美,久保田芽里,他:救命救急センターにおける臨床検査―迅速報告を目指した裏技.Medical Technology 30:417-421,2002
7) 久保田芽里,福田篤久:救急領域における初療時血液ガス血糖自動測定の意義.検査と技術 32:69-71,2004
8) 福田篤久,石田浩美,久保田芽里,他:心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP)迅速定性試験において,動脈血と静脈血ではどちらが適切な検体か? 第18回サンプリング研究会講演記録集,pp26-29,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら