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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻1号

2007年01月発行

文献概要

技術講座 生化学

イオン選択性電極(ISE)法による電解質の測定原理

著者: 榊徹1

所属機関: 1株式会社エイアンドティーCA開発ユニット

ページ範囲:P.17 - P.22

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新しい知見

 最近,装置を長期間にわたり使用するユーザーが増え,もう少し長く使いたいのだが,という相談をよく受ける.そこで,古くなってきたイオン選択性電極(ion selective electrode,ISE)ユニットについて起こりがちなトラブルとその対処を2点挙げておく.①本体周辺の錆はできるだけ落としておくこと.ISEのユニットと直接関係ない部分が錆びていても,場合によっては測定結果に影響が出ることがあるので,特に面積の広い錆は落としておき,防錆塗料を塗っておくとよい.錆=電流と考え,ISE法のような電位差測定には大敵であることを知っておいてほしい.なお,防錆は油類でもよいが,コネクタにこぼすと接触不良を起こすので注意が必要である.②流路になっている樹脂パーツの絶縁が崩れていることがある.このような場合は測定中,その場所を触ると安定した結果が出なくなるので比較的簡単にわかる.部品を交換すると直るので,装置が5年以上経っていたらこのことを考慮してみるとよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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