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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻1号

2007年01月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈病理●癌取扱い規約の解説と問題点・1〉

癌(腫瘍)取扱い規約の意義

著者: 坂本穆彦1

所属機関: 1杏林大学医学部病理学講座

ページ範囲:P.44 - P.47

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はじめに

 病気の診療つまり病気の診断・治療に用いられる用語やその定義がバラバラであったとすると,診療の現場ではさまざまな不都合が生じるであろうことは容易に想像できる.一つの病態にいろいろな別個の診断名が付けられ,しかもそれぞれの診断名が異なる内容のものであるなら,医療従事者間はもとより,患者への円滑な対応も困難である.

 このような事態を防ぎ,全国レベルでの用語・定義の標準化を目指して作られているのが,各種の「癌(腫瘍)取扱い規約」(以下「規約」)である.この名称からも明らかなようにこの「規約」は癌を含む腫瘍性病変に関してのものであるが,臓器癌ごとに編集されており,現在20を超える臓器癌について「規約」が作成されている.

 本稿では「規約」が提案されてから,今日に至るまでの経緯,「規約」の内容および「規約」の意義について概説を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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