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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻1号

2007年01月発行

文献概要

検査じょうほう室 〈生理●デジタル脳波計の記録のポイント・1〉

システムリファレンス

著者: 末永和栄1 土田誠一1 秋山秀知1

所属機関: 1医療法人社団青山会青木病院検査課

ページ範囲:P.64 - P.66

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はじめに

 従来のアナログ脳波計では目に見えない脳の機能を具体的に目に見える形にするために紙記録をしている.そして,用紙に描かれた脳波の情報だけで解析および判定をしている.しかし,デジタル脳波計は電極単位の情報が保管されているので,記録後に誘導法やフィルタをいかようにも変えてモニタ画面で見直すことが可能となった.この見直すことこそデジタル脳波計を用いる意義がある.せっかくデジタル脳波計を使っていても脳波をとりっぱなしではアナログ脳波計と同じである.せめて自分が検査した脳波はモニタで見直すことをお薦めする.保管されている情報が判定に有用なものでなければならないことはいうまでもない.そのための記録とは,①基礎律動を測定するために十分な覚醒状態の記録,②適切な賦活を行う,③イベントマークをこまめに入れる,などである.アーチファクトを極限まで少なくすることはいうまでもない.

 ここではデジタル脳波計での記録に必要な知識と記録のポイントを述べる.

参考文献

1)末永和栄,岡田保紀:最新脳波標準テキスト改訂2版.(株)メディカルシステム研修所,2004
2)柳原一照:デジタル脳波計の基礎.第39回日本臨床神経生理学会技術講習会テキスト,pp87-94,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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