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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻1号

2007年01月発行

文献概要

けんさ質問箱

ミネソタコードで,臨床検査技師にとって必要なことは ?

著者: 堀部博12

所属機関: 1愛知医科大学 2恵泉クリニック

ページ範囲:P.74 - P.76

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Q.ミネソタコードで,臨床検査技師にとって必要なことは?

心電図判読時の個人差を少なくするためのミネソタコードについて教えてください.注意点やコメントについて,臨床検査技師にとってはどこまで必要でしょうか,併せて教えてください.

(河北郡 A.T.生)

 

A.堀部博

 ミネソタコードについて,すべての臨床検査技師にとって最も大切なことは正確な心電図を記録することである.熱心な病院,検査機関,研究期間では,心電計からのコードとは別に,正確なミネソタコードを技師に期待されるかもしれない.それにはコード作業のための特別の努力・訓練と検証が欠かせない.2000年に厚生労働省が行った循環器疾患基礎調査の際の心電図コード作業に際しては,そのための訓練・検証CDを筆者が試作し協力者全員に配布した.このコード作業は本規則・適用細則に従って綿密に行う必要があり,このCDではコードさえ入力すれば採点も自動的にするようにした.

 これまでの経験では,しばしば臨床経験の豊富な医師よりも,几帳面な臨床検査技師のほうが成績がよく,教授・助教授よりも助手のほうがよい成績になっているのは,臨床経験に頼らないで細則を含めてコード規則をいかに忠実に守ったかによる.CDはなくてもよいが,きわどい判定のため3種の神器ともいうべき,透明物差し・ディバイダー・10倍拡大鏡は欠かせない.諸外国では,心臓病の専門医師は指導には当たるが,コード作業そのものは緻密さを必要とするので,よく訓練したコーダーが行っているのが現状である.

参考文献

1)The Minnesota Code Manual of Electrocardiographic Findingsu;uStandard and Procedures for Measurement and Classification. John Wright ・PSG Inc, Boston,1982
2)日本循環器管理研究協議会ホームページ:http://homepage3.nifty.com/jacd/
3)日本循環器管理研究協議会編:日循協心電図コード2005(1982年版ミネソタコード準拠).日本循環器病予防学会誌 40(2):140-154,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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