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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻10号

2007年10月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈血液●採血の現況と問題点・4〉

採血室システム

著者: 下坂浩則1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.949 - P.953

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はじめに

 採血室システムとは,採血業務を効率よく行うための,そして採血に関するさまざまなミスを防ぐための業務支援システムである.採血室システムの形態はいろいろと考えられるが,①採血患者受付,②採血支援,そして③採血後の検体を確実に担当検査室へ受け渡すことが,採血室システムの基本的な仕事である.本稿では,われわれの施設で1998年に構築した採血室システムの現状を紹介しながら,システム構築で考えるべきポイントを述べる.われわれが構築した採血室システムは,構築の時期がそれぞれ異なることもあり,患者受付システム,採血支援システム,そして検体を各分析機へ搬送する自動検体搬送システムを,それぞれ別々のシステムベンダーに発注している.採血室システムを複数のシステムの集合体として構築したのは,将来の部分的な更新を可能にし,システム選択の幅を広げたかったからである.現在,この採血室システムは,採血から検体測定そして結果送信までのリアルタイム検査の一翼を担っている1)

参考文献

1) 杉岡陽介,下坂浩則,畑山良巳,他:第2世代の総合検体検査搬送システム.医科器械学 70:74-79,2000
2) 高城靖志:採血業務支援コンピュータシステム.臨床検査 50:277-283,2006
3) 日本臨床検査標準協議会編:標準採血法ガイドライン(GP4-A1).学術広告社,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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