文献詳細
文献概要
増刊号 メタボリックシンドローム健診検査技術マニュアル 各論
2. 検査手順 2) 生化学検査 (2) GLU,HbA1c
著者: 石橋みどり1
所属機関: 1慶應義塾大学中央臨床検査部
ページ範囲:P.1185 - P.1196
文献購入ページに移動グルコース(glucose,GLU)測定法の概要
1 . 測定原理・測定法
血中GLUの測定には歴史的に糖の性質を応用した還元法,縮合法,酵素法がある.前二法は測定法の変遷において使用されてきたが現在はもっぱら酵素法が用いられている.
2006年度日本医師会サーベイ参加状況を表1にまとめた.測定原理の詳細は以下のとおりである.
1 . 測定原理・測定法
血中GLUの測定には歴史的に糖の性質を応用した還元法,縮合法,酵素法がある.前二法は測定法の変遷において使用されてきたが現在はもっぱら酵素法が用いられている.
2006年度日本医師会サーベイ参加状況を表1にまとめた.測定原理の詳細は以下のとおりである.
参考文献
1) 日本臨床化学会試薬専門委員会:血清グルコース測定勧告法.臨床化学 20:247-254,1991
2) 蘒原左千子,都築久美子,光吉慶生:解糖阻止剤添加血液の血漿分離までの時間による血糖値の変化.臨床検査 40:968-972,1996
3) 佐藤富美子,平野哲夫,松崎廣子:解糖阻止剤4種(NaF,モノヨード酢酸,クエン酸,D-マンノース)の比較.臨床検査 34:109-114,1990
4) 桑克彦,関口光夫,家入蒼生夫,他:極端値・パニック値対応マニュアル.JJCLA 30Suppl1:2005
5) 日本医師会(編):平成18年度第40回臨床検査精度管理調査結果報告書,2006
6) 筑波セミナー 2007テキスト,2007
7) 細萱茂実:不確かさの概念と算出法.検査と技術 34:645-650,2006
8) 細萱茂実,桑克彦,濱崎直孝,他:臨床検査における測定の不確かさ・ケース別推定法.臨床化学 34:40-46,2005
9) 原克子,平岡悦子,加藤千雅,他:ヘモグロビン(Hb)A1c測定における赤血球内還元物質と希釈の影響.JJCLA 23:686-690,1998
10) Bosch FH, Werre JM, Roerdinkholder-Stoelwinder B, et al:Characteristics of red blood cell populations fractionated with a combination of counterflow centrifugation and Percoll separation. Blood 79:254-260,1992
11) 宮下徹夫,永瀬昌史,亀井喜恵子,他:ヘモグロビンA1c測定の用いる血液試料の検討―遠沈された検体の赤血球層を試料とする場合の問題点について.JJCLA 29:181-189,2004
12) 角坂芳彦,原克子,平岡悦子,他:各種測定法によるヘモグロビンA1c値乖離の因子分析.JJCLA 22:799-803,1997
13) Miyazaki A, Nakanishi T, Kishikawa M, et al:The first Japanese case of Hb Santa Ana, an unstable abnormal hemoglobin, identified rapidly by electrospray ionization mass spectrometry. Intern Med 36:365-370,1997
掲載誌情報