文献詳細
増刊号 メタボリックシンドローム健診検査技術マニュアル
各論
3. 検査後手順―検査結果の読み方と利用法 2) 健診支援システムの実例 (1) 健康危険度評価システム
著者: 高橋英孝1
所属機関: 1野村病院予防医学センター
ページ範囲:P.1245 - P.1252
文献概要
1 . 特定保健指導における評価の意義
特定保健指導の評価は,医療保険者が行った「健診・保健指導」事業の成果について評価を行うことであり,本事業の最終目的である糖尿病などの生活習慣病の有病者・予備群の減少状況,また,医療費適正化の観点から評価を行っていくことになる(表1).
このような「健診・保健指導」事業の最終評価は,有病者や予備群の数,生活習慣病関連の医療費の推移などで評価されるものであるが,その成果が数値データとして現れるのは数年後になることが想定される.そこで,最終評価のみではなく,健診結果や生活習慣の改善状況などの短期間で評価ができる事項についても評価を行っていくことが必要である.
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