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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻13号

2007年12月発行

文献概要

コーヒーブレイク

地域での勉強会から―マーシャル先生って超すごい!?

著者: 馬場弘美1

所属機関: 1社団医療法人呉羽会呉羽総合病院検査科

ページ範囲:P.1443 - P.1443

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 Helicobacter pylori(ピロリ)は1983年にオーストラリアのウォレン(J. Robin Warren)先生とマーシャル(Barry J. Marshall)先生によって分離され,胃に存在することが確認されたらせん菌です.その後マーシャル先生は自ら菌液を飲んで胃炎発症との関連を実証し,のちにウォレン先生とともにノーベル生理医学賞を受賞したことはとても有名です.

 先日,地域の勉強会で,そのピロリの勉強をしました.最近になって,ピロリのご先祖が,深海1,000mの熱水噴出口付近に住む「イプシロンプロテオバクテリア」と呼ばれる細菌の仲間であることが海洋研究開発機構の研究グループのゲノム解析によってつきとめられた,との報道がありました.ご先祖様も,すごく劣悪な環境に住んでいたんですね.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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