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Laboratory Practice 〈臨床生理●脳波検査のステップアップ・1〉
脳波検査の意義
著者: 岡靖哲1 井上雄一1
所属機関: 1財団法人神経研究所附属睡眠学センター
ページ範囲:P.1460 - P.1464
文献購入ページに移動脳波は,臨床の場で50年以上にわたり広く用いられている生理学的手法である.当初は,病巣の解剖学的位置を推定する手法としても重要な役割を担っていたが,CT(computed tomography)やMRI(magnetic resonance imaging)などの画像診断が用いられるようになって以後は,脳波の役割は相対的に低下したともいわれている.しかし脳波検査では,脳の機能に関連する,画像診断では得られない情報が得られることから,臨床におけるその有用性は失われていない.特に近年のデジタル技術を用いた脳波の進歩に伴い,脳波を応用した検査のカバーする領域は広がっている.脳波検査の持つ特徴を概説するとともに,脳波の存在が知られて以降,何ができるようになったか,脳波の状態を知ることの有用性と意義について解説する.
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