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Laboratory Practice 〈病理〉
Hirschsprung病の診断法:Acetylcholineste-rase(AchE)染色の実際
著者: 堀江弘1 有田茂実1 中山茂1
所属機関: 1千葉県こども病院検査部病理科
ページ範囲:P.1465 - P.1468
文献購入ページに移動Hirschsprung病(以下,H病)は新生児期から乳児期に発症する代表的な消化管疾患であり,その病態の解明により手術的に治癒可能となった.近年,術前後の管理,手術手技の向上や鏡視下手術の導入などにより,人工肛門を造設せず一期的に根治手術することが可能となり,術前診断の重要性がさらに増している.
H病の診断は臨床所見,X線注腸造影,直腸肛門内圧反射検査,病理組織診断によりなされてきた.病理学的には直腸生検標本における,神経節細胞の欠如を診断する方法が用いられてきたが,組織化学的染色であるAcetylcholinesterase(AchE)染色を診断に用いることの有用性が示されてからは1),この診断法が広く用いられるようになっている.本診断法は従来の診断法に比べ信頼性が高いと評価されており,われわれもこの方法をH病の基本的な診断手技としている.本稿ではその診断法の有用性ならびにAchE染色に当たっての諸問題について述べてみたい.
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