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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻2号

2007年02月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈診療支援〉

後方診療支援システムの構築

著者: 米川修1 谷脇寛子2 鈴木雅之3 浅野正宏2 溝口壱2

所属機関: 1聖隷浜松病院臨床検査科 2聖隷浜松病院臨床検査センター 3聖隷浜松病院医療情報センター

ページ範囲:P.140 - P.142

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はじめに

 医療の目的は患者の抱える問題を改善し,患者のQOL(quality of life,生活の質)を向上させることであり,その過程に占める検査の重要性は周知のことである.しかしながら,検査室に勤務する人間が自分たちの仕事のアウトカム,つまり,患者,あるいは利用する医師に還元できているか,についての意識・認識の低いのが現状といえよう.このような姿勢が患者,医師,あるいは事務から実績とは異なる検査室の評価をもたらした要因になったともいえる.

 検査における分析のレベルが十分臨床側の要求を満たしている今,解析面でのコンサルテーションの機能を充実させることが,利用者,つまり,患者ならびに医師へのサービスになることからも検査室の急務である.

 われわれは検査室の正当な評価とさらなる発展を図るべく,検査データを通した解析面での医師,患者への貢献を目的とした新たな試みを開始したので,その活動を報告することで読者の参考に供しつつご批判を仰ぎたい.

参考文献

1)〆谷直人,大谷英樹:21世紀に向けての臨床検査情報―その付加価値と診療支援を中心に―検査情報室における臨床検査医の役割.臨床病理 47:926-932,1999
2)早川美恵子,菊池春人,石橋みどり,他:これからの検査情報室の役割を問う―結果報告に留まらない診療に役立つ情報提供に向けて―病院臨床検査技師の特色を生かした情報室.臨床病理 51:331-335,2003
3)浅野博:病院検査部が行うコンサルティング業務の実際―血液疾患のコンサルテーション.臨床病理 53:401-406,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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