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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻2号

2007年02月発行

文献概要

一般検査室から私の一枚

線路は続くよ どこまでも

著者: 伊瀬恵子1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.147 - P.147

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 β-ラクタム系抗菌薬(ペニシリン,モノバクタム,カルバペネム系)の長期投与患者の尿に見られたグラム陰性(Gram-negative)桿菌,大腸菌(Escherichia coli)である.

 尿沈渣を観察するようになって遭遇した(デブでながーい)物体.細菌か真菌か,はては細い円柱?しかし,中央の丸いものは一体何???人知れず悩んだものである.尿などの液状検体やブイヨン培地にだけ見られるもので,β-ラクタム系抗菌薬投与によりグラム陰性桿菌が細胞壁の合成阻害を起こし,通常の二分裂増殖ができなくなり伸展増殖するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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