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文献概要
検査じょうほう室 〈微生物〉
孵卵器と冷蔵庫の温度管理
著者: 高野操1
所属機関: 1新潟大学医歯学総合病院検査部
ページ範囲:P.158 - P.161
文献購入ページに移動はじめに
微生物検査において,培養温度や試薬の保管温度を適正に維持管理することは,検査精度を保つ基本事項として重要である.微生物の発育は培養環境や時間に大きく左右されるため,条件を一定に保つ必要がある.また,抗菌剤入りの選択分離培地や薬剤感受性ディスク,診断用免疫血清などは,温度管理の不備により力価が低下するため,厳密な保管条件が要求される.臨床検査室おける国際規格ISO151891)や病院機能評価基準などでも,検査機器の保守点検や精度管理,およびこれらの記録を保管することが要求されている.微生物検査で使用される基本的な機器である孵卵器と冷蔵庫の温度管理は,精度を保証するうえで極めて大切な事項である.
微生物検査において,培養温度や試薬の保管温度を適正に維持管理することは,検査精度を保つ基本事項として重要である.微生物の発育は培養環境や時間に大きく左右されるため,条件を一定に保つ必要がある.また,抗菌剤入りの選択分離培地や薬剤感受性ディスク,診断用免疫血清などは,温度管理の不備により力価が低下するため,厳密な保管条件が要求される.臨床検査室おける国際規格ISO151891)や病院機能評価基準などでも,検査機器の保守点検や精度管理,およびこれらの記録を保管することが要求されている.微生物検査で使用される基本的な機器である孵卵器と冷蔵庫の温度管理は,精度を保証するうえで極めて大切な事項である.
参考文献
1)日本臨床検査標準協議会・ISO/TC212国内検討委員会(監修):対訳ISO15189/15190:2003臨床検査室における品質マネジメントシステムの国際規格.日本規格協会,2004
2)小栗豊子(編):臨床微生物検査ハンドブック,第2版.三輪書店,2000
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4)Clinical and Laboratory Standards Institute (CLSI):Performance Standards for Antimicrobial;Susceptibility Testingu;uSixteenth Informational Supplement CLSI document M100-S16. Clinical and Laboratory Standards Institute, Wayne, Pennsylvania,2006
5)Cook JH:Incubator:Instrument Maintenance and Quality Control. In Baron EJ (ed)u:uClinical Microbiology Procedures Handbook. Vol.2, American Society for Microbiology, Washington DC,pp12.12.1-12.12.13,1992
6)Butsumyo A, Velasco SAu:uRefrigerators and Freezers:Instrument Maintenance and Quality Control. In Baron EJ (ed):Clinical Microbiology Procedures Handbook. Vol.2. American Society for Microbiology, Washington DC,pp12.18.1-12.18.11,1992
7)岩崎博道,小林洋子,高澤ゆみえ,他:コンピューター制御24時間温度管理システムを用いた血液製剤保冷庫管理のリスクマネージメント.日本輸血学会雑誌 49:403-410,2003
8)寺内純一:輸血用血液製剤の保冷庫の管理,試薬・機器の管理.医学検査 54:735-743,2005
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