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病気のはなし
慢性骨髄性白血病
著者: 須永眞司1
所属機関: 1小平記念東京日立病院内科
ページ範囲:P.228 - P.233
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慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia,CML)は,造血幹細胞に生じた遺伝子異常(BCR-ABL遺伝子の形成)が原因となって発症する造血器悪性腫瘍である.血液検査で成熟好中球を中心とした著明な白血球増加を認め,ほとんど症状を伴わない慢性期が数年続いた後,芽球が増加し,急性白血病と同様の病態を呈する急性期に移行する.メシル酸イマチニブは,ABLチロシンキナーゼを阻害して,CML細胞の増殖を抑制する.イマチニブにより,CMLの予後は大幅に改善することが期待されている.
慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia,CML)は,造血幹細胞に生じた遺伝子異常(BCR-ABL遺伝子の形成)が原因となって発症する造血器悪性腫瘍である.血液検査で成熟好中球を中心とした著明な白血球増加を認め,ほとんど症状を伴わない慢性期が数年続いた後,芽球が増加し,急性白血病と同様の病態を呈する急性期に移行する.メシル酸イマチニブは,ABLチロシンキナーゼを阻害して,CML細胞の増殖を抑制する.イマチニブにより,CMLの予後は大幅に改善することが期待されている.
参考文献
1)Sawyers CL:Chronic myeloid leukemia. N Engl J Med 340:1330-1340,1999
2)Faderl S, Talpaz M, Estrov Z, et al:The biology of chronic myeloid leukemia. N Engl J Med 341:164-172,1999
3)Goldman JM, Melo JV:Chronic myeloid leukemia - advances in biology and new approaches to treatment. N Engl J Med 349:1451-1464,2003
4)Daley GQ, Van Etten RA, Baltimore D:Induction of chronic myelogenous leukemia in mice by the P210bcr/abl gene of the Philadelphia chromosome. Science 247:824-830,1990
5)Druker BJ, Guilhot F, O'Brien SG, et al:Five-year follow-up of patients receiving imatinib for chronic myeloid leukemia. N Engl J Med 355:2408-2417,2006
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