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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻3号

2007年03月発行

文献概要

復習のページ

遠心分離条件と検査データの変動

著者: 増田詩織1

所属機関: 1近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.264 - P.266

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[臨床検査は実学]

 臨床検査は実学です.疑問や問題点は実際にデータを収集し整理して考えることが大切です.今回はそのことを実感したエピソードとして“遠心分離と検査データの変動”についての検討結果をご紹介します.きっかけは大阪南部で年2回開催される緊急検査研究会から,“遠心分離の違いで検査データは変わらないのか”との質問に回答する機会をいただいたことから始まります.当初は“不十分な遠心分離によって血球の混入が生じる.そのため血球と血漿の含有比が異なる検査項目に影響がある.例えばカリウム,LD,AST,ALT……が高値になる?”と憶測していました.文献検索で遠心分離に関する報告を探してみましたが思うように集まりません.講演準備は難航し,早速簡単な検討を始めました.

参考文献

1)増田詩織,前田岳宏,宇都宮孝治,他:遠心分離条件の違いによる生化学検査への影響.第18回サンプリング研究会講演記録集,pp18-21,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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