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慢性リンパ性白血病:MDS;RARS
著者: 常名政弘1 東克巳2
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部 2杏林大学保健学部臨床血液学研究室
ページ範囲:P.336 - P.336
文献購入ページに移動MDSは,単クローン性の造血障害であり骨髄は正形成ないし過形成を示すが,無効造血のために末梢血液では2~3血球系統に減少を認めるのが特徴である.一部の症例では白血病に移行することがある.また,MDSでは各血球に形態異常を示すことが特徴の一つでもある.顆粒球系の形態異常としては,顆粒の減少や偏在,偽Pelger様核,核の過分葉,クロマチン凝集異常などがある.赤芽球系の形態異常としては,細胞質の空胞,多核や核不整,巨赤芽球様変化,特殊染色でPAS(Periodic acid Schiff)陽性や環状鉄芽球陽性がある.巨核球系の形態異常としては,分節傾向の乏しい核や逆に分離多核の巨核球,小型巨核球がある.
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