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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻4号

2007年04月発行

文献概要

コーヒーブレイク

こんなとき,あなたならどう対応しますか?

著者: 高砂直樹1

所属機関: 1地域医療連携室兼務

ページ範囲:P.362 - P.362

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 検査室であなたしかいないときを考えてください.休日の日直を想定しても結構です.そのときに急患の搬入がありました.あなたは対応できますか?

 ①肺炎症状の患者で,結核の既往歴が判明したためガフキー号数(Gaffky scale)判定の依頼があった場合.

 ②血算機が故障中で,白血球数だけでもと「迅速」で依頼された場合.

 ③生化学検査,例えばGOT,GPTの測定値が0や1,またはマイナス値になった場合.

 勤務先により,それぞれ環境が違うので,こんなことに一人で対応しなければならないことは少ないでしょう.①の場合,抗酸菌染色および鏡検判定ができなければなりません.経験がなければできません.②の場合,血算機の復旧を自分で試みる,あるいはメーカーの修理を待つことがよい結果を招くかもしれませんが,メランジュール,計算盤および顕微鏡があれば血球を数えてみるのはどうでしょうか.しかし,両方の場合でも,試薬を備えてなければ即応はできません.また,③の場合はまず測定結果に疑問を持つかが問題です.疑問に思えばまず再検査でしょうが,同じ結果ならどうしますか? 個人的には興味が湧いてくるのですが.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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