文献詳細
文献概要
一般検査室から私の一枚
空胞変性円柱
著者: 嶋田勇1
所属機関: 1自治医科大学附属病院臨床検査部
ページ範囲:P.446 - P.446
文献購入ページに移動 この写真は一般検査を始めて3年目,まだまだ駆け出しのときのものである.写真の撮りかたも下手で,とても人様に見せるような写真ではないが,私にとっては尿沈渣に本気で取り組むきっかけを与えてくれた,とても大事な写真である.
当時,円柱はリップマン分類(Lippmann classification)が一般的であったが,そのリップマン分類のどの円柱にも当てはまらず,このため多くの人たちにも見ていただいたがわからなかった.そこで,出現患者の背景を調べていくうち,その多くが糖尿病性腎症の患者尿にみられることがわかり,「糖尿病性腎症の患者尿にみられる空胞化した円柱」と題して第18回関甲信臨床衛生検査学会(1981年)で発表した.
当時,円柱はリップマン分類(Lippmann classification)が一般的であったが,そのリップマン分類のどの円柱にも当てはまらず,このため多くの人たちにも見ていただいたがわからなかった.そこで,出現患者の背景を調べていくうち,その多くが糖尿病性腎症の患者尿にみられることがわかり,「糖尿病性腎症の患者尿にみられる空胞化した円柱」と題して第18回関甲信臨床衛生検査学会(1981年)で発表した.
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