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ヘパリンリチウム入り真空採血管による測定値への影響
著者: 飯塚儀明1
所属機関: 1筑波大学附属病院検査部
ページ範囲:P.460 - P.461
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近年は,従来にも増して病棟や外来における至急検体の増加,さらには外来での診察前検査が一般化し,検査報告の迅速な対応が求められている.しかし,従来から行われている血清成分中の臨床化学検査を行う方法では,血液が凝固するまでに約20~30分間を要するため,その要望に応えることが難しい状況になっていた.
そこで,血液が凝固する時間を待つ必要性がない抗凝固剤(ヘパリンリチウム)入り採血管を用いることが増えている.本稿では,主に臨床化学成分を対象にして,ヘパリンリチウム入り真空採血管を使用したときの測定結果への影響について解説する.
近年は,従来にも増して病棟や外来における至急検体の増加,さらには外来での診察前検査が一般化し,検査報告の迅速な対応が求められている.しかし,従来から行われている血清成分中の臨床化学検査を行う方法では,血液が凝固するまでに約20~30分間を要するため,その要望に応えることが難しい状況になっていた.
そこで,血液が凝固する時間を待つ必要性がない抗凝固剤(ヘパリンリチウム)入り採血管を用いることが増えている.本稿では,主に臨床化学成分を対象にして,ヘパリンリチウム入り真空採血管を使用したときの測定結果への影響について解説する.
参考文献
1)金原清子:生化学検査のデータの相違.検査と技術 22:184-187,1994
2)玄番昭夫:血清と血漿の差.臨床検査 26:973-974,1984
3)近藤元治:補体活性値,補体各成分の蛋白量.日本臨床 38:1027-1036,1980
4)飯塚儀明:ヘパリンリチウム入り真空採血管による測定値への影響.医学検査 54:887-894,2005
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