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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻5号

2007年05月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈免疫血清〉

C型肝炎ウイルス検査―HCVコア抗原法と核酸検出法の比較を中心に

著者: 小野佳一1 横田浩充1 矢冨裕1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.463 - P.465

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はじめに

 C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus,HCV)の定量は,高い検出感度が要求されることから核酸検出法が広く用いられている.しかしながら,ランニングコストが高い,煩雑な前処理操作により多数検体処理が難しい,定量範囲が狭いなどの問題がある.一方,C型肝炎患者に対する治療法では,治療技術の進展に伴い,高ウイルス群の患者を対象とした治療効果のモニタリングが必要となった.したがって,HCVを速やかにかつ広域のHCV量を測定することが望まれてきた.近年,化学発光酵素免疫測定法(chemiluminescent enzyme immunoassay,CLEIA)を原理とするHCVコア抗原測定試薬(以下,コア抗原法)が開発された.

 本稿ではコバスアンプリコアHCVモニター法“ハイレンジ法”とコア抗原法についてその原理と特徴,臨床データの比較について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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