文献詳細
文献概要
病気のはなし
サルコイドーシス
著者: 高橋洋1
所属機関: 1坂総合病院呼吸器科
ページ範囲:P.518 - P.521
文献購入ページに移動サマリー
サルコイドーシスは原因不明の全身性肉芽腫性疾患である.肺門~縦隔リンパ節病変の存在が診断の契機となる症例が多いが,その他にも肺野,心臓,眼,皮膚,骨,筋肉など多臓器が標的となりうる.診断に際しては非乾酪性の類上皮細胞肉芽腫を病理組織学的に証明することが重要である.一部の症例では重症化,難治化することがあるため厚生労働省の特定疾患に指定されているが,国内発症例に関しては両側肺門部リンパ節腫大(bilateral hilar lymphadenopathy,BHL)のみを有して無症状のまま経過する症例や自然軽快する症例も少なくない.積極的な全身的ステロイド療法が必要となる症例は進行性の肺野病変,心病変,難治性眼病変などを有する症例のうちの一部に限定される.
サルコイドーシスは原因不明の全身性肉芽腫性疾患である.肺門~縦隔リンパ節病変の存在が診断の契機となる症例が多いが,その他にも肺野,心臓,眼,皮膚,骨,筋肉など多臓器が標的となりうる.診断に際しては非乾酪性の類上皮細胞肉芽腫を病理組織学的に証明することが重要である.一部の症例では重症化,難治化することがあるため厚生労働省の特定疾患に指定されているが,国内発症例に関しては両側肺門部リンパ節腫大(bilateral hilar lymphadenopathy,BHL)のみを有して無症状のまま経過する症例や自然軽快する症例も少なくない.積極的な全身的ステロイド療法が必要となる症例は進行性の肺野病変,心病変,難治性眼病変などを有する症例のうちの一部に限定される.
掲載誌情報