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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻6号

2007年06月発行

文献概要

臨床検査フロンティア 検査技術を生かせる新しい職種

電子顕微鏡一級技士

著者: 野口教彦1

所属機関: 1大阪警察病院付属臨床検査センター病理検査課

ページ範囲:P.576 - P.577

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はじめに

 一般に血液,細菌,病理検査室などで使用される顕微鏡とは光学顕微鏡であり,その分解能は0.2μm程度で,実際に使用できる拡大率(直接)は1,500倍が限界です.この分解能は線源となる可視光線の波長に依存しており,より波長の短い電子線を線源として用いることにより分解能はA°(0.1mμ)レベルまで向上させることができ,数百万倍での観察が可能となります.

 電子顕微鏡は生物系,非生物系を問わず多くの分野で使用されており,検査室内では細胞質内小器官をはじめとする細胞内構造物やウイルス粒子,細胞外基質などの観察に使用され,診断や研究などのための補助ツールとして活躍しています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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