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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻7号

2007年07月発行

文献概要

技術講座 生化学

ビタミンの測定法の進歩

著者: 上田哲也1 若林弘樹1 三浦雅一2

所属機関: 1三菱化学メディエンス株式会社メディケム事業本部治験研究部薬効評価グループ 2三菱化学メディエンス株式会社事業開発本部企画室R&D企画グループ

ページ範囲:P.647 - P.653

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新しい知見

 ビタミン定量法の変遷としては,まず微生物法や比色法で測定系が立ち上がった時代を第一世代とした場合,比色法・蛍光法・酵素法などの化学的測定法と現在主流である高速液体クロマトグラフィー(high performance liquid chromatography,HPLC)法が共存する第二世代,そして,これから液体クロマトグラフィー/質量分析法(liquid chromatography/mass spectrometry,LC/MS)や液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析(liquid chromatography/tandem mass spectrometry,LC/MS/MS)が活用される第三世代が到来すると思われる.この現象は技術の進歩により測定対象となるビタミンの生体中の存在量および誘導体を含めた種類により,特異的かつ高感度に測定しなければならないものに限る.また,臨床検査においてはより簡便なビタミン測定法に移行する傾向である.

参考文献

1) 美濃眞:日本ビタミン学会が推奨する臨床検査検体試料のビタミン測定法.ビタミン 74:501-515,2000
2) 橋詰直孝:血中ビタミンB1値標準化に関する報告書(第一報)―高速液体クロマトグラフィーによる測定法を中心に.ビタミン 71:481-484,1997
3) 日本ビタミン学会(編):ビタミン学実験法〔〕,東京化学同人,p17,1985
4) 藤原葉子,大塚惠,渭原博,他:血中ビタミンC測定法標準化ならびに基準値に関する報告書―高速液体クロマトグラフィーによる測定法を中心に.日本栄養・食糧学会誌 54:41-44,2001
5) Tsugawa N, Suhara Y, Kamao M, et al:Determination of 25-hydroxyvitamin D in human plasma using high-performance liquid chromatography-tandem mass spectrometry. Anal Chem 77:3001-3007,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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