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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻7号

2007年07月発行

今月の表紙

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫:Diffuse large B-cell lymphoma

著者: 常名政弘1 東克巳2

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部 2杏林大学保健学部臨床血液学研究室

ページ範囲:P.656 - P.656

文献概要

 今回はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma,DLBCL)を取り上げた.DLBCLはWHO(World Health Organization,世界保健機関)分類では,リンパ系腫瘍の成熟B細胞性腫瘍(mature B-cell neoplasms)に分類されている.さらにDLBCLは前縦隔に発生する胸腺B細胞由来で,30~50歳代の女性に好発する縦隔大細胞型B細胞リンパ腫とヒトヘルペスウィルス-8やカポジ肉腫ウィルスが関与し,HIV(human immunodeficiency virus)感染者に好発する原発性浸出性リンパ腫(primary effusion lymphoma)に分けられている.

 DLBCLは急速進行性リンパ腫の代表例で,日本でのリンパ系腫瘍の約33%,非ホジキンリンパ腫の約70%を占め,悪性リンパ腫のなかで最も頻度の高い病型である.治療は第1選択としてR-CHOP療法(リツキシマブ,シクロフォスファミド,ビンクリスチン,プレドニゾロン)が最も広く行われ,予後因子にもよるが半数以上の症例で治癒するとされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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