検査と技術35巻7号

2007年07月発行

Laboratory Practice 〈病理●癌取扱い規約の解説と問題点・7〉

膵癌取扱い規約

著者： 信川文誠¹ 須田耕一¹ 高瀬優¹ 福村由紀¹

所属機関： ¹順天堂大学医学部人体病理病態学講座

ページ範囲：P.682 - P.685

文献概要

はじめに

　膵癌取扱い規約^1）は膵癌の診断・治療に携わる医療関係者の共通の指標であるが，ほかの癌取扱い規約に比べ記載すべき内容が細かく，略語が多いため，使いにくいという声を聞くことが多い．また，記載事項が複数か所に分散されて記述されているため不便であるなどの指摘もある．本稿では，膵癌取扱い規約の記載事項を解説し，問題点および改善策を検討する．

参考文献

1) 日本膵臓学会(編)：膵癌取扱い規約 第5版．金原出版，2002

2) AJCC：AJCC Cancer Staging Manual, 5th ed. Lippincott-Raven, Philadelphia，1997