文献詳細
検査じょうほう室 〈生化学〉
文献概要
はじめに
当院では腎移植や骨髄移植,生体肝移植が頻繁に行われているため,免疫抑制剤のシクロスポリンとタクロリムスの血中濃度至急測定が昼夜休日を問わず欠かせない.ところが,ある時期,タクロリムスの測定値について,担当医からのクレームが相次いだ.“投与量と全く合わない”,“まだ投与していないのに血中濃度が高いのはおかしい!”,“短時間のうちに再採血をしたのに,1回目と全く違う結果になっている”などであった.しかし,何度再分析しても結果は等しく,分析上のエラーは考えられなかった.
当院では腎移植や骨髄移植,生体肝移植が頻繁に行われているため,免疫抑制剤のシクロスポリンとタクロリムスの血中濃度至急測定が昼夜休日を問わず欠かせない.ところが,ある時期,タクロリムスの測定値について,担当医からのクレームが相次いだ.“投与量と全く合わない”,“まだ投与していないのに血中濃度が高いのはおかしい!”,“短時間のうちに再採血をしたのに,1回目と全く違う結果になっている”などであった.しかし,何度再分析しても結果は等しく,分析上のエラーは考えられなかった.
参考文献
1) 仲村敏明,林喜代美,天谷純子,他:カテーテル採血がCyclosporine Aのモニタリングに与える影響.臨床薬理 30(1):17-20,1999
掲載誌情報