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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻8号

2007年08月発行

文献概要

技術講座 一般

実践 髄液一般検査法

著者: 大田喜孝1 伊藤園江1 田平泰徳1

所属機関: 1医療法人雪ノ聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター

ページ範囲:P.739 - P.747

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新しい知見

 脳脊髄液(髄液)は中枢神経系の病態を知るための格好の材料であり,特に髄液一般検査は早急な対応を必要とする髄膜炎・脳炎の診断に欠くことのできない検査法である.しかし,その実施項目や方法には施設間の差があり,過去の慣習のまま施行されてきた古典的な検査項目を採用している施設も少なくはなかった.2002年8月に日本臨床衛生検査技師会より髄液検査の標準化を目的とし,ガイドライン「髄液検査法2002」が上梓され,これまで疑問視されてきた髄液の取り扱い法や細胞算定法,化学物質の測定意義などについて,理論に基づいた明確な見解が示された.近年,本ガイドラインが徐々に定着する動きが見られ,施設内での手技の統一や検査項目の見直し,また基準値の検討なども進められるようになってきた.

参考文献

1) 日本臨床衛生検査技師会髄液検査法編集ワーキンググループ:髄液検査法2002.日本臨床衛生検査技師会,pp15-55,2002
2) 大田喜孝:一般検査における髄液細胞の見かた.検査と技術 28:349-357,2000
3) 大田喜孝,元村佳代:一線診療のための臨床検査 髄液検査・細胞数と細胞分類.検査と技術 33:1323-1325,2005
4) 石山雅大:髄液の採取と検査の進め方.Medical Technology 31:472-475,2003
5) 奈良豊:髄液の生化学検査.Medical Technology 31:476-483,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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