icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻8号

2007年08月発行

文献概要

技術講座 生化学

糖尿病検査の標準化

著者: 桑克彦1

所属機関: 1筑波大学大学院人間総合科学研究・臨床医学系

ページ範囲:P.749 - P.756

文献購入ページに移動
新しい知見

 糖尿病の診断と治療に用いられる臨床検査のうち,グルコース,ヘモグロビンA1c(hemoglobin A1c,HbA1c),血糖自己測定(self-monitoring of blood glucose,SMBG)については標準化がなされ,これにより診断基準や臨床的な取り扱いが定常化している.このうちグルコース測定およびHbA1c測定については,実試料標準物質が設定され,日常検査の基準となっている.また,測定の総合的な不確かさの大きさについても提示されている.SMBG測定機器については,国際規格が設定され,これにより機器の性能評価が行われるようになった.HbA1cに代わる新たなマーカーとしてのグリコアルブミン(glycated albumin,GA)測定の標準化が進行している.

参考文献

.予防医学 45:23-27,2003
2) 日本臨床化学会クオリティマネジメント専門委員会:生理的変動に基づいた臨床化学検査36項目における測定の許容誤差限界.臨床化学 35:144-153,2006
3) 山下計太:特定健康診査項目における不確かさ―濃度系.筑波臨床化学セミナー 22:76-80,2007
4) 糖尿病関連検査の標準化に関する委員会:血糖自己測定機器の標準化と適正使用について.糖尿病 44:165-175,2001
5) ISO 1517u:uIn vitro diagnostic test systems-Requirements for blood-glucose monitoring systems for self-testing in managing diabetes mellitus,2003
6) 日本臨床化学会糖尿病関連指標専門委員会:SMBG測定機器校正法.臨床化学 35:378-389,2006
標準物質について(http://www.jccls.org/active/standard.html)
測定のためのレファレンスラボラトリー設定指針.臨床化学 36:67-73,2007
測定における精確さの伝達の仕方と患者試料での互換性確認の方法案.臨床化学 35(補冊1):7-8,2006
測定の正確さを確認するための精度管理試料の検討.臨床化学 35(補冊2):42,2006
測定の総合的な不確かさの評価の手順と基準(文書:http://www.jccls.org/)
12) 岡橋美貴子:GA標準化の進捗状況.臨床化学 35(補冊1):15,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら