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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻8号

2007年08月発行

ワンポイントアドバイス

尿沈渣検査で尿量が10ml以下のときの対処法

著者: 近藤清志1

所属機関: 1一宮市立木曽川市民病院検査科

ページ範囲:P.760 - P.760

文献概要

 日常の尿検査業務において尿沈渣検体量が10mlに満たないという事態を,しばしば経験する.標準的手技として,日本臨床検査標準協議会(Japanese Committee for Clinical Laboratory Standards,JCCLS)の尿沈渣検査法GP1-P3(尿沈渣検査法2000)においては,尿量:10mlを原則とする.ただし,尿量が少ない場合でもできる限り検査を実施し,その旨を記載するとしている.そこで,尿検体量と尿沈渣成分算定値の関係を知るために以下の実験を行ってみた.


■実験

 一定の尿沈渣成分を添加したプール尿を作製し尿検体量10ml,7.5ml,5ml,2.5mlとし標準法に従い遠心沈殿法にて尿沈渣標本を作製し尿沈渣成分(赤血球,白血球,扁平上皮細胞)を算定した.各々の尿量において5回行い10mlを100%として各成分の残存量を見た(図).

参考文献

1) 日本臨床衛生検査技師会(編):尿沈渣検査法2000.日本臨床衛生検査技師会,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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