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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻8号

2007年08月発行

文献概要

トピックス

臨床検査分野におけるIHE(医療連携のための情報総合化プロジェクト)

著者: 山田修1

所属機関: 1岡崎市民病院情報管理室

ページ範囲:P.807 - P.810

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■IHEの経緯1)

 IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)は,1999年にアメリカで北米放射線学会(Radiological Society of North America,RSNA)と保健医療情報・管理システム協会(Healthcare Information and Management System Society,HIMSS)のもと発足した.わが国では,2001年にIHE-Japan(IHE-J)が発足し,北米(IHE-NA),ヨーロッパ(IHE-E)と並びアジア・オセアニア(IHE-AO)の一部として活動を行っている(図1).

 臨床検査部門については2002年10月に日本保健医療福祉情報システム工業会(Japanese Association of Healthcare Information Systems Industry,JAHIS)内に「IHE-J(臨床検査)検討ワーキンググループ(WG)」が発足した.遅れること約3か月,2003年1月にIHE-Eにおいて臨床検査分野のWGが組織され,同年5月には第1回の国際会議がイタリアのPerugiaにて開催された.以来,IHE臨床検査部門におけるCo-chairをわが国とフランスから1名ずつ選出している.

 このように臨床検査分野はわが国とヨーロッパが中心に活動を行っており,中身の多くはわが国発となっている.とりわけ分析装置については世界シェアの多くをmade in Japanが占めていることもあり,わが国の活動が注目され期待もされているところである.

参考文献

1) 岡田裕善,大江直樹:IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)臨床検査への展開.臨床検査 49:1391-1397,2005
2) IHE-Jホームページ:http://www.ihe-j.org/
3) 保健産業事報(4月20日付):保健産業事報社,2007
4) IHE Internationalホームページ:http://www.ihe.net
5) 清水一範,山田泰寿,本村真理:臨床検査システムにおける情報取り扱いの標準化について―当院における試み.医学検査 56:151-155,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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