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文献詳細

雑誌文献

検査と技術35巻8号

2007年08月発行

文献概要

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あとがき フリーアクセス

著者: 高木康

所属機関:

ページ範囲:P.816 - P.816

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 台風4号が沖縄・九州・中国・四国地方に来襲し,新潟中越沖地震が越後地方を襲いました.天変地異です.Man-yi(海峡の名前)と名づけられた台風4号は梅雨前線を刺激して大雨をもたらし,風速55.9m(宮崎県油津)を記録した風も各地に甚大な被害をもたらしました.新潟中越沖地震はマグニチュード6.8,震度6強で3年前の新潟中越地震より激烈で,その恐怖はテレビに映し出された被災者方の声と顔がそれを物語っていました.自然の力の偉大さと私たち人間の無力さを思い知らされました.自然がわれわれに反省を促しているのかもしれません.これ以上,自然を破壊することは許さないと.

 8月号をお届けします.今月号も話題満載,興味ある論文が満載です.“復習のページ”「梅毒の血清検査」は興味深く読ませていただきました.梅毒検査には緒方法,梅毒凝集法,ガラス板法のSTS法とTP抗原を用いるTPHA法が日常的に利用されています.そして,これらの結果の解釈も確立されてきました.しかし,STS法の感度が向上したことで,治癒した場合にも必ずしも「陰性」とはならないことが指摘されていました.さらに,LAIA法をはじめとする自動化の試薬が開発されることで,これら測定法による結果の新しい臨床解釈の確立が必要となってきました.新しい検査法が続々開発される昨今では,新しい臨床解釈は避けては通れぬわれわれの使命かもしれません.それには,まず勉強です.夏休みが明けたら,お互いに頑張りましょう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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