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技術講座 病理
管状臓器の断端迅速診断標本作製の工夫
著者: 高平雅和1
所属機関: 1同愛記念病院研究検査科・病理検査室
ページ範囲:P.833 - P.836
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迅速診断標本作製については近年,クリオスタット,替刃,包埋剤などの改良により以前は作製が困難だった検体でも,比較的容易かつ短時間に薄切標本ができるようになった1~5).しかし,特に管状臓器の断端の迅速診断標本については,いまだ多くの施設で苦労しているようである.当院では凍結を2回に分けて行うことにより良好な薄切標本を作製している.本稿では特に凍結時と薄切時の技術的なコツを中心に解説する.
迅速診断標本作製については近年,クリオスタット,替刃,包埋剤などの改良により以前は作製が困難だった検体でも,比較的容易かつ短時間に薄切標本ができるようになった1~5).しかし,特に管状臓器の断端の迅速診断標本については,いまだ多くの施設で苦労しているようである.当院では凍結を2回に分けて行うことにより良好な薄切標本を作製している.本稿では特に凍結時と薄切時の技術的なコツを中心に解説する.
参考文献
1) 朝隈蓉子,福島範子:クリオスタットによる標本の作り方.病理技術研究会(編):病理標本の作り方.文光堂,pp31-37,1992
2) 吉村忍:組織凍結の際に生じるアーティファクト.検査と技術 34:62-65,2006
3) 吉村忍:組織凍結の際に生じるアーティファクト.検査と技術 34:137-141,2006
4) 吉村忍:組織凍結の際に生じるアーティファクト.検査と技術 34:352-357,2006
5) 阿部仁:クリオスタットで大きな臓器を大量に薄切するには?.検査と技術 34:1445-1450,2006
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