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文献概要
失敗から学び磨く検査技術―臨床化学編
尿糖および尿ケトン体がいずれも強陽性の検査結果の報告には要注意―捨てられた尿ケトン体陽性の尿
著者: 油野友二1
所属機関: 1金沢赤十字病院検査部
ページ範囲:P.854 - P.857
文献購入ページに移動 “尿検査のパニック値”―このような視点で尿ケトン体陽性時の考え方と行動について考えてみたい.その背景にはこんなエピソードがあった.
“検尿の検体で浸透圧と電解質をお願いします”こんな臨床からの追加検査の依頼があったが,このとき,既に一般検査室では尿は廃棄されていた.よくある光景かもしれないが,追加依頼の可能性を尿検査担当者は予見できなかったのであろうか.担当者はこの検体は尿糖と尿ケトン体が陽性であるが,日頃よくある検体で問題ないと思ったとのことである.本当によくある例なのか.今一度考えてみたい.
“検尿の検体で浸透圧と電解質をお願いします”こんな臨床からの追加検査の依頼があったが,このとき,既に一般検査室では尿は廃棄されていた.よくある光景かもしれないが,追加依頼の可能性を尿検査担当者は予見できなかったのであろうか.担当者はこの検体は尿糖と尿ケトン体が陽性であるが,日頃よくある検体で問題ないと思ったとのことである.本当によくある例なのか.今一度考えてみたい.
参考文献
1) 佐藤祐造,佐藤寿一:尿定性・半定量検査プラクティス―ケトン体.臨床病理 100(臨増):134-139,1995
2) 日本糖尿病療養指導士認定機構編:糖尿病ケトアシドーシスと高浸透圧高血糖症候群の鑑別ポイント,日本糖尿病療養指導士受験ガイドブック2005-2006,p52.メディカルレビュー社,2005
3) 今川彰久,花房俊昭:劇症1型糖尿病.検査と技術 33:1446-1449,2005
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