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釣菌のポイント
著者: 紺泰枝1
所属機関: 1東京厚生年金病院中央検査室
ページ範囲:P.888 - P.890
文献購入ページに移動近年,細菌の同定および薬剤感受性検査は自動機器を用いて行う施設が多い.当院でもマイクロスキャンWalk-Away(W/A,デイドベーリング)を使用して,分離培地から直接,集落をプロンプト法により釣菌し,W/Aにセットしている.同時に血液寒天培地を8分割して,白金線で釣菌した集落を純培養している.これは自動機器による測定ではコンタミネーションのチェックができないため,菌株の保存を兼ねて行っている.
稀ではあるが,W/Aでは比較的高い同定確率で菌種名が得られているが,純培養の平板では2菌種が混在していることがある.このような現象は自動機器は数値同定のため,汚染による多少の性状の違いが生じても,同定には影響しなかったためである.
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