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病気のはなし
流行性耳下腺炎
著者: 有馬聖永1 星野直1 石和田稔彦2
所属機関: 1千葉県こども病院感染症科 2千葉大学大学院医学研究院小児病態学
ページ範囲:P.12 - P.15
文献購入ページに移動ムンプスウイルス(mumps virus)による感染症で,いわゆる「おたふくかぜ」として知られている疾患である.最も特徴的な症状として唾液腺,特に耳下腺の有痛性腫脹を認め,合併症として無菌性髄膜炎,精巣炎,膵炎などを伴うことがある.一般に自然軽快し,予後も良好であるが,難聴や不妊などの後遺症も稀ながら報告されている.耳下腺炎を認めず,無菌性髄膜炎などの合併症が症状の主体となることもあるが,本稿ではこれらをまとめてムンプスウイルス感染症として解説する.
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